田中翔大/製造部 製造1課 リーダー

患者さんのQOL向上につながる、より良いものをつくる！

医療機器を扱う社会貢献度の高い会社

工業高校で学んだ知識を活かしてものづくりをしたいという思いから、社会貢献度の高い医療機器を扱っているオーミックに魅力を感じ、入社しました。新入社員は入社後いくつか部署をまわって、それぞれの適性を見たうえで配属が決まります。

僕が所属している製造部製造1課は、会社の主力製品である「大腿骨ネイルシステム」、骨折した大腿骨を接合させる器械（以下、ネイル）をつくるチームと、ネイルを挿入するための器具をつくるチーム、そして、顧客からのオーダーメイド品をつくる、３つのグループに分かれています

１点１点プログラムしてつくる完全オーダーメイド

僕が主に担当しているのは、顧客からの要望を受けて製造する手術器具です。量産品ではなく、図面を見ながら１点１点プログラムしてつくる完全オーダーメイド品です。具体的には、NC旋盤という工作機械を使って、チタン素材の金属の丸棒を切断したり、削ったりして加工していきます。

NC旋盤のNCとは数値制御（Numerical Control）のことで、コンピューター制御でプログラミング通りに素材を「削る」ことができる機械です。自動で切削作業を行うことで安全に作業を行えるだけでなく均一した品質の部品を自動で製造することができます。

難しい製品を上手く加工できたときの達成感は大きい

とはいっても、プログラミングすれば、あとは機械にお任せという単純なものではなく、まずは試作してみて、強度や安全性を検証し、微調整していく作業が必要です。経験を積まないとわからないことも多く、最初のうちは失敗もありました。空いた時間に、不要な素材を使って練習をさせてもらったりしながら、自信がついたのは３年目を過ぎたくらいから。

公差が厳しかったり、削りにくい形状だったり、難しい製品をプログラミングして上手く加工できたときの達成感は大きいです。実際に自社のネイルを使用することで、歩けなかった患者さんがひとりで歩けるようになったり、手術器具の改良によって患者さんへの負担が軽減されたという話を聞くととても嬉しいですし、患者さんのQOL向上につながる、より良いものをつくらなければいけないなと、日々責任を感じながら仕事しています。

やりたいことにチャレンジできる、若手が活躍できる職場

入社10年目を迎え、最近は後輩の指導にもあたっていますが、オーダーメイド品は、一つひとつの形状や素材も違うので、技術がないと対応できないこともあります。できるだけたくさんの経験を積んでもらって、技術を磨いて欲しいです。みんな業務改善にも前向きで、自分達の仕事の中からやりたいことを見つけてチャレンジできる雰囲気があり、若手が活躍できる職場だと思います。

もちろん、自分ひとりではどうにもならない課題もあるので、そんな時は周りのみんなに協力してもらいながら、今後は若手が中心となって部署間の連携を密にし、横のつながりも強化していきたいです。

ものづくりには興味があるけど、具体的にはどうしたらいいのかわからないという人もいると思いますが、色々な部署がありますし、入社してから様々なことを学べる環境なので、興味があったらぜひ、オーミックで働いてみてほしいです。